カテゴリ:3日目 ピラミッド三昧( 1 )


2009年 04月 12日

3日目 ピラミッド三昧の1日

今日も早起きです。ワケは1日300人限定のクフ王のピラミッドの中に入るため。チケットは先着順の販売なのです。チケット売り場は朝の8時から開きます。
8時前、チケット売り場には人だかりができています。ガイドのまあちゃんは、130kgの巨体にも関わらず、するすると人混みをかきわけて
「ココニ、ナランデクダサイ」と私たちに指示すると、自分は
「ワタシワ、ホカノピラミッドノチケットヲカッテキマス」とまたもや人混みの中に消えていきます。
迅速な動き。。。

初日、ありえないミスを犯してしまったまあちゃんでしたが、エジプトを去る日には別れが辛くなるほどいいガイドさんで、このエジプト旅行がとてもとても楽しい旅になったのは、ひとえにまあちゃんのおかげといってもいいほどだったのです。

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チケットを無事に入手して、ピラミッドへ。エジプトの遺跡に入場するときは必ずといっていいほど、手荷物検査を受けなくてはなりません。X線で中身を見られてしまうあの機械です。そして観光バスの荷物は犬がチェック!

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手荷物検査を無事にパスして、ピラミッドへ歩いて近づいていきます。

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真下まで来ました。

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ひとつの石が、私の背丈ほどもあります。見上げるとはるかに頂上がかすんで見えるほど。

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まあちゃんが、ピラミッドの大きさや構造を説明してくれます。

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「クフ王のピラミッドは、今から約4000年前に作られました。高さ146m、底辺の一辺の長さ230mです。使われた石は約230万個です。石はアスワンから船で運びました。もともとは白い化粧岩で覆われていましたが、地震と風により壊れてしまいました。」
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ピラミッドの中には盗掘用に開けられた穴から入ります。上の方に見えるのが本来の入り口。
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思ったよりも狭い通路。中から出てくる人とすれ違うのがやっとという感じです。中腰で狭い上昇通路をのぼっていくと、大回廊へとつながっていました。さらに大回廊を進んだ先には天井の高い王の間が。通路にも天井にも壁画があるわけでもなく、殺風景な感じなのですが、石の表面はつるつるに磨かれていて、石と石はぴったりと合わさっていて隙間がありません。通風口はあるのですが、空気はもわっと生あたたかくよどんでいます。声はそのよどんだ空気を伝って、石の壁で反響し、上へ上へとのぼっていく感じ。
王の間の上には重量軽減の間と呼ばれている5層構造の部屋があり、そこへ上るための穴は部屋の上部にあるらしいのですが、天井が高く、暗くて見えませんでした。

テレビで見ていたピラミッド。実際にここへ来るまでは、現代の技術をもってすれば内部の調査なんかすぐでしょう、どうしてやらないの?と軽く考えていましたが、このスケール感と圧倒的な重量感を肌で感じるとそんな浅はかな考えはふっとんでしまいました。

巨大な石に守られて、やはりファラオはここに眠っているのでしょうか。

十分に内部を堪能し、もと来た道を引き返します。
上昇通路を抜け、平坦な場所まで戻ってくると、出口とは別の方向にも抜け穴が見えます。柵がしてあって係員らしき男の人が立っています。のぞこうとすると

「ジャパニーズ?ウェイトミニット。」と声をかけられました。
あー、やっぱりだめなんだと思いきや、後ろから来る観光客を「ハリーアップ!ハリーアップ!」と出口の方へ急がせるのです。そして人が途切れたところで、
「ワンミニッツ、オケー?」と柵を開けて入れてくれたのです。

そこは、盗掘用の穴(現在出入り口として使われている穴)ではなく、本来の出入り口へ続く通路でした。15メートルくらい先でしょうか?見上げると、通路の上の方から四角い窓のように外の光が差し込んでいました。
「ジャパニーズ、フィニッシュ。」の声で元の通路に戻る途中、そっと1ドル札を手渡しました。さりげなく渡し、さりげなく受け取る。エジプトでの初バクシーシ。

バクシーシとは、イスラム教で「喜捨」を意味する習慣で、助け合いの精神からきているものです。チップとは少し意味が違うようなのですが、何かとバクシーシを要求されます。ピラミッドを守る警官ですら、隙あらば「こっちへ来い、写真を撮ってあげる」と話しかけて来るぐらい。もちろんバクシーシ狙い。元々の意味がねじまげられて悪用されているようです。

ピラミッド内部の探検は、思っていたよりもけっこうな運動でした。ひざがガクガク!


次は『太陽の船博物館』へ。ここはツアースケジュールになかったのですが、まあちゃんに行きたいとお願いすると「イイデスヨ。ゼッンゼンダイジョーブデス」とオッケーが。一緒に中を案内してくれました。
「ゼッンゼンダイジョーブデス」はまあちゃんの口癖。けっこうわがまま言わせていただきましたが、いつも「ゼッンゼンダイジョーブデス」ありがとう、まあちゃん!

太陽の船博物館は発見された場所の上に建てられています。

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博物館の中に入るときは、靴の上からこれをはきます。

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1954年に発見されたクフ王の船と考えられている木造船。死後のクフ王ガこの船に乗って天空を旅すると考えられています。この状態で砂に埋まっていたのではなく、バラバラの状態で発見。数万というパーツを組み上げるのに14年もかかったそう。長さ43m。

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太陽の船博物館を後にして、今度は少し離れた位置からピラミッドを見てみます。

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ここでらくだに乗せてもらいました。

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意外に背が高いです。

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変顔。

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次は、あの有名なスフィンクスに会いに行きます。

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ギザのカフラー王のスフィンクス。ネメスというファラオを表す頭巾をかぶった頭部にライオンの体をしています。鼻がなくなっているのはナポレオンが試射の的に使ったからという説も。もともとあったあごひげは今は大英博物館に保管されているそうです。返還交渉中!?


ゆっけぐるみもご挨拶。

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後ろ姿。長いしっぽがありました。

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スフィンクスの視線の先には、ケンタッキーとピザハット。

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ギザを後にして、屈折ピラミッド・赤のピラミッドがあるダハシュールへと向かいます。まずはおなかがすいたので昼食を食べにレストランへ。
駐車場に止めてあるバスの下に潜り込むスフィンクス!?

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今日のお昼はミックスグリル。なかなかスパイシーで美味しかったです。

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ねこにお肉を狙われる。この猫、英語がわかるみたい。“What's your name?”で必ず振り向くの。

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ダフシュールまでは、車で30分くらい。水路沿いの道をゆきます。

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赤のピラミッドは紀元前2600年頃、クフ王の父にあたるスネフェル王により建造されたもの。鉄分の多い石灰岩が使われているため赤く見えます。一辺の長さは219m。高さは105m。
ピラミッドの中央に入り口らしき穴が見えます。

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穴があったら入りたい!スケジュールにはないピラミッドの中の探検をまあちゃんにお願いしてみると、もちろん「イイデスヨ。ゼッンゼンダイジョーブデス!」さあ、行きますよ!

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まずはピラミッドの中腹まで足場の悪い階段を28mの高さまで登ります。後ろを振り返ると転げ落ちそうなので、足下だけを見てひたすら登ります。

入り口でチケットを渡して内部へ。

クフ王のピラミッドとは逆に下降通路。長さはなんと60m!かなり急なので両手でてすりを持って進みます。

内部には3つの部屋がありました。壁と天井は巨大な岩で作られていて、上へ行くにしたがって少しずつ岩がせりだしている、もち送りと呼ばれる構造になっています。第一の部屋のすみに次の部屋へつながる穴が!クフ王のピラミッドに比べてこちらには観光客がほとんどいなかったので、インディジョーンズ気分で探検!

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次の部屋には上へのぼる木製の階段。蜘蛛の巣のようにほこりがたまり、ぎしぎしときしみます。

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ピラミッドの内部は暗く、持って行った懐中電灯が大活躍。持ち送り構造の天井を照らしてみると…

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暗いピラミッドの中でふたりっきり。でもこわいというより、わくわくする気分が勝っています。ピラミッドは何のためにつくられたのか?墓?儀式用?考えても謎が深まるばかり。だからこそ、こんなにも人を惹きつけるのでしょうね。
そろそろ、帰らなくては。ただ、ピラミッドから脱出するにはあの長い通路を上らなければならないのです。。。
60mの狭くて急な坂道を中腰で登ります。出口までが遠い遠い。最後は四つん這いになってよじ登る。外に出てもまっすぐに立てないほど、膝がガクガクしています。

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でもがんばったごほうびが。ピラミッドの上から見るすばらしい風景。

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ダフシュールには赤のピラミッドともうひとつ、同じくスネフェル王が作った屈折ピラミッドがあります。高さ105mのちょうど真ん中辺りで角度が変わっているので屈折ピラミッドと呼ばれているのです。化粧岩が残っているので近くで見たかったのですが、残念ながら遠くから眺めるのみ。

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ダフシュールを後にして、今度は車でメンフィスに向かいます。メンフィスはエジプト古王国時代の最初の都だった場所。ここにはエジプトの第19王朝のファラオ、ラムセス2世の巨像があります。
ラムセス2世は平均寿命35〜40才の時代において90才頃まで生き、平均身長160〜165cmの時代に180cmを超えていた、ファラオの中のファラオと呼ばれる人物。建築王の異名を持ち、現存する遺跡の7割は彼が作ったものだそうです。タイムマシンか何かで未来から来たのかも!?

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建物を出ると広場の真ん中にアラバスター(大理石)製のスフィンクスがあります。ギザのスフィンクスと比べてこちらは鼻もひげもあり、端正な顔立ちをしています。

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これはミイラを作った台。またもやゆっけぐるみミイラになる。

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サイドにはミイラの神様アヌビス神。一応お仲間(ご先祖様?)なのでごあいさつを。

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次はサッカーラへと向かいます。途中、絨緞をつくる工場へ。色とりどりのシルクやウールを使ってつくる絨緞。すべて手作業で作られています。写真はTHE エジプトという柄ですが、繊細で美しい柄もたくさんあって、ほんとにほしかったのだけど、小さいサイズですらどうやって日本に持って帰ればいいのか、、、で断念。

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サッカーラにはジョセル王がつくった世界最古といわれる階段ピラミッドがあります。紀元前2650年頃、ということは今から4650年も前ということ。ため息の出るほど長い時代を経て、今、目の前に、と思うと感慨ひとしおです。
このピラミッドの周辺は、ピラミッド・コンプレックスといって神殿や葬祭殿などの建物がまとまっています。多くは発掘途中だったり、修復中だったりしますが、比較的きれいな状態で残っているのでかなり見応えあり。
もともと、建物を囲むように、東西に277m、南北に545mの長方形の周壁があったのですが、現在は入り口部分のみ復元されています。高さ10mの高い壁。入り口の向こうには左右にそれぞれ20本の柱が並んでいるのが見えます。

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その柱廊を通り抜けると、

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階段ピラミッド。
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発掘途中?
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周壁の跡らしき上にはロバの姿が。
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登ってみます。ロバ、可愛い!
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このピラミッド・コンプレックスは、ジョセル王の宰相であり建築と医学の神として崇拝されたイムンホテプが設計し、建築の指揮をとったとされています。彼の墓はまだ見つかっておらず、このサッカラのどこかに眠っていると考えられています。見つかれば世紀の大発見!この広大な砂漠のどこかに…。
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階段ピラミッドには人なつっこいわんこたちも住み着いています。ピンと立った耳と切れ長の目。アヌビス神の生まれ変わり?
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ピラミッド散策はここまで。車でカイロに戻ります。途中出会った山羊の群れ。
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タイル屋さん。
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まあちゃんの携帯。アラビア語の表記が。
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車中でいろんな話をしました。イスラム教徒のまあちゃん、お酒は一切飲みません。その代わりに食事の後にはシーシャで一服。街を車で走っていると、家の軒先やカフェでみんなプカプカやっています。まあちゃんも家でお父さんと一緒に食後シーシャしているそう。まあちゃん家は30人を超える大家族。ご両親と弟家族とまあちゃんの家族と、、、みんな一緒に暮らしているんですって。
イスラム教徒は毎日5回お祈りをします。朝が早いので7時頃から仕事をして2時には終わり、後は親戚の家を訪れてみんなで過ごすのが日課だそうです。休日は友達と出かけたり、次の日も休みの場合は寝ないで遊ぶと言ってました。でもノンアルコールなので、カフェでシーシャしながらトランプしたりゲームするのが一般的らしい。。。

カイロに着いて、夕食までまだ時間があったので、まあちゃんにシーシャ(水たばこ)やりたいと言ってみました。もちろん「ダイジョーブデス!」運転手さんの地元らしく、細い道を行ったり来たり、私たちのために小綺麗なカフェ(外国人が入っても大丈夫そうなところ)を探してくれました。

これがシーシャです。
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シーシャにはいろんなフレーバーがあって、まあちゃんオススメのリンゴにしてみました。
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注文すると炭に火をつけて、フレーバーの上に置いて、セッティングしてテーブルに持ってきてくれます。シャイ(あまーい紅茶)を飲みながらシーシャするのが定番。
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そして、ふかす。まあちゃんの見本。
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これが結構肺活量が必要で、なかなかうまくできない。むせて咳き込んだり、ゆっくり味わうまでには至らず、、、でした。でも吸っている本人だけではなく、まわりも甘いいい香りに包まれるのでとってもいい気持ちになれます。水のフィルターを通すので体にもそんなに悪くないし、スモーカーの義父へのお土産はこれに決まり!タバコやめられるかな?

そんなこんなで1時間ほど、まあちゃんと運転手さんと一緒にカフェでのんびりした後(カフェ代はまあちゃんがおごってくれた★)夕食の場所へ。
相変わらずカイロの街は砂埃とクラクションの嵐。道には信号がなく、車線もまったく無視して、車間距離もほとんどなく、とにかく猛スピードで隙間に突っ込んでゆくので、常にクラクションは鳴らしっぱなし。よく事故しないなあと、運転手さんを尊敬のまなざしで見る。
それにもましてすごいのは、そんな車の中を平気で人々が横断してゆく。。。大阪在住の私でもカイロの道を横断するのは無理かもしれない。
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日も暮れてきました。ピラミッドに沈む夕日。
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今日のレストランはナイル川に浮かぶ船上レストラン。わ、ドレスコードありそうなとこなのに、旦那さん短パンはいてる!!
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窓から見える景色。カイロはほんとに大都会です。
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ファルーカ(帆掛け船)が行き交います。
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お料理はイタリアン。味はご想像におまかせします。
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デザートはエジプトの伝統的なお菓子バスブーサ。セモリナ粉で作った蜂蜜漬けのあま〜いお菓子。一個でギブアップ。
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このあと、飛行機でルクソールへ。明日は王家の谷、カルナック神殿… ピラミッドの興奮も冷めやらぬまま、ツタンカーメンのミイラにご対面します。


4日目 ファラオたちが眠る王家の谷へ は こちらから




1日目 カイロ着!? は こちらから

2日目 美しいアレキサンドリア は こちらから

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから

5日目 エジプトの空~気球に乗る は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-12 23:00 | 3日目 ピラミッド三昧