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2009年 04月 14日

5日目 エジプトの空〜気球に乗る

まだ夜が明けきらないうちに、でかける準備をします。
時間は朝の5時。急いで服を着替えて、顔を洗って、カメラの準備はオッケー?ゆっけぐるみも忘れずに。

ホテルのロビーにはまあちゃんが待っていてくれました。初日のアクシデント以来、私たちより絶対に先に来てくれています。

気球ツアーのスタッフを紹介してくれ、

「気球ツアーが終わってホテルに戻ってくるのは、8時半です。朝ご飯を食べて9時にロビーに来てください。気球はスバラシイです。ミーヤミーヤ!」

と手を振って去っていきました。

ミーヤミーヤはエジプトの言葉で、楽しいとか、最高という意味のようで、まあちゃん的には「楽しんでますか?最高ですか?ミーヤミーヤ?」という感じでよく使っていました。

他に覚えたエジプトの言葉は、

サワサワ・・・一緒に
シュクラン・・・ありがとう
ヘルワアウィ・・・すごくいい
アッサラームアレイコム・・・こんにちは(ハローと同じくらい多用。恐い顔のおじさんも笑顔になってくれます)

などなど。馴染みがないので、とっても難しかったです。


さて、気球の話にもどります。

迎えのワゴンにはすでに10人ほどの方々が乗っていました。いろいろなホテルをまわってお客さんをピックアップして、気球乗り場へと向かうのです。
まずは船付き場から船に乗り、対岸に渡ります。
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朝日が昇ってきました。
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船の中では、体重を申告!?「正直に書いてくださいねえ。」とスタッフ。
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対岸に着いて、またワゴンに乗り、気球乗り場へ向かいます。
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ところがです。なかなかたどり着かない。対向車とすれ違うのがやっとの細い路地を抜け、
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こんな可愛いおうちの前を過ぎ、
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やっと気球の姿を発見。
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こんな風に、突然、間近に見えたりもします。
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もうすぐ?と思いきや、今度は畑の真ん中の道を行ったり来たり。
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ロバが通ったり。
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1時間くらい走って、最終的にワゴンが止まったのは、牛さんたちの隣。
どうみても畑の真ん中に私たちが乗る気球がありました。
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なぜこんなところから?

そのわけは、気球の行方は風まかせ、パイロットも方向はコントロールできないので、1回目のフライトの着地点が次の乗り場になるというわけです。その気球を探すために、道を行ったり来たり。
私たちが乗る気球はこの日2回目のフライトだったのですね。


畑のあぜみちを進み、気球へ・・・
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気球は近くで見るとすごく大きい。16人乗りのゴンドラの真ん中にパイロットとアシスタントが乗り、4つの角に4人ずつ、お姫様だっこで乗せてもらいます。
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バーナーが燃えるゴーッという音と、顔に当たる熱風。いよいよ離陸です。
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カメラマンが見送ってくれます。
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すーっと浮かぶゴンドラ。生まれて初めての感覚です。音もなく、揺れもなく、すーっと。
みるみるうちに地面が遠くになっていきます。
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空から見るルクソール。水路の両側が畑、そしてそのとなりに住居。
そして、あとは無限に広がる砂漠。。。
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ふうわりと風に漂い、空からの景色を楽しみます。バーナーのゴーッという音が時折する以外は、まったくの無音。

静かな、静かな、空の世界。

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少し高度が下がってきました。
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エジプトのおうち。ところどころ、パステルカラーに塗られているのが可愛い。
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真上から見たところです。
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こんな間近に。
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農作業している人たちが、「ここに折りろーっ」と下から呼んでます。
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私たちを乗せてきてくれたワゴンの姿も見えてきました。
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どこに着陸?ドキドキします。
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ざざーっと草をかきわけて、見事に道のど真ん中に着陸しました!すごい迫力。
自然と拍手が起きました。パイロットさん、かっこいい!
着陸と同時におじさんたちが手際よくバルーンをたたんでいきます。
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こどもたちも集まってきました。ゆっけぐるみが狙われています。
右側の男の子、しっかり目ばりが入ったファラオ顔っ!
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他の男の子が犬を連れてきて、見せてくれました。だから、ゆっけぐるみをちょーだい!と言っています。
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気球は、生まれて初めてのすばらしい体験でした。他のどんな乗り物よりも素敵。気球に乗れる機会があったら、これからも絶対乗ります!


船で対岸へ戻り、ホテルへ。
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まだ朝の8時半。1日はこれからです。
朝食を食べたら、まあちゃんとデンデラの『ハトホル神殿』へ向かいます。








ルクソールから北へナイル川沿いに車で1時間ほど行ったところに、デンデラという町があります。この町で有名な遺跡が『ハトホル神殿』です。ルクソールのハトシェプスト葬祭殿にも祀られていた、愛の女神ハトホルを信仰の中心とした神殿です。作られたのは古代エジプト最後のプトレマイオス朝末期頃。紀元前100年頃でしょうか。今に残る遺跡の中では、もっとも保存状態が良く、天井や柱などがほぼ完璧な形で残されている、とても美しい神殿です。

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天井から差し込む光。
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彩色された色も鮮やかに残っています。
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これは天空の女神ヌト。毎日夕方に太陽を飲み込み、翌朝産み落とす様子が描かれています。
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レリーフはぽっこり浮き出た形。
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壁画にゆっけぐるみも描かれていた!?
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2階天井にあった星座(黄道十二宮)を表した美しいレリーフ。
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ゆっけぐるみと一緒に神殿内をくまなく捜索!
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そして南側の外壁には。クレオパトラとその息子カエサリオンの有名なレリーフ。
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ハトホル神殿は屋根があるので、中は薄暗く幻想的な雰囲気です。天井の明かりとりの窓から差し込む光、それが作り出す柱やレリーフの陰影がとても美しい神殿でした。





帰りの駐車場には、なぜかびしょ濡れのわんちゃん。暑いから水浴びでもしてきたのでしょうか。
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ルクソールに戻り、昼食です。今日は北アフリカでよく食べられているというタジンという土鍋料理。具材はいろいろあるようですが、私たちのメニューはお肉でした。トマトベースで少しスパイシー。土鍋なのでいつまでもグツグツの熱々です。
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これから夕方までは自由行動です。エジプトの雰囲気にも慣れてきたし、どこへ行くにもまあちゃんと一緒で通訳してもらっていては旅の醍醐味が味わえない!ということで、ホテルに戻る途中で車を降り、ルクソール博物館へ行くことにしました。受付でチケットを買おうと思ったら、残念ながら今日は休館日。

まあちゃん「ホテルニ、モドリマショウ。」
わたし「町を少しぶらぶらして、タクシーで戻るよ。」
まあちゃん「タクシーワ、ホテルマデ4ドルデス。ダイジョブデスカ?」
わたし「大丈夫、大丈夫。あの辺のお店とかも見てみたいし。」
まあちゃん「アノオミセワ、タカイデス。アブナイデス。ユウガタ、マーケットイキマス。ホントニダイジョブデスカ?タクシーワ4ドルデス。ホントニ、キヲツケテクダサイネ。」

と車に向かうまあちゃん。でも途中で引き返してきて、
「ヤッパリ、イッショニイキマス。シンパイデス。」

いい人です、まあちゃん。

でもほんとに大丈夫だったし、自分たちだけで街を歩いてみたかったのに。。。いつもはツアーじゃなく、フリーで旅行することが多いので、慣れてるし。
ということで、結局、まあちゃんと3人で10分位ぶらぶらしただけで、ホテルに戻ることになりました。
念願の!?タクシーにも乗りました。この距離で4ドルは高いんじゃないかなあ。きっと観光客向けスペシャル料金です。
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ホテルに戻り、プールへ。
プールサイドは、本を読んだり、カクテルを飲んだり、思い思いに過ごしている人でいっぱいでした。ナイル川沿いに空いているデッキチェアを見つけて、ボーイさんに黄色と白の太いボーダー柄のバスタオル(可愛い!)を敷いてもらい、のんびりお昼寝。

川風が心地よく吹いています。キラキラ光る水面、行き交うファルーカ(帆掛け船)、鳥の鳴き声。とってもリラックスした時間を過ごせました。(プールは深そうだったので、入らず。泳げないから…)



夕方、少し涼しくなり、過ごしやすくなったルクソールの街を馬車に乗って散策しました。
ホテルの前に、私たちが乗る馬車が。気球に次ぎ、馬車に乗るのも、初めてです。
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装飾がいっぱいついてます。エジプト人は装飾好き?車も家も、カラフルなデコレーションが多いのです。
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ゆっけ乗車!
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馬さん、よろしく!
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まあちゃんが馬車の持ち主と交渉中?
なんだかとても親しそうに話をしています。言葉がわからないので、どんな会話をしているのかはわかりませんが、この馬車の運転手さん以外でも、会う人、会う人、親しげに会話をしているので、あとで「友達?」って聞いてみると初対面の人だった、ということも多く、エジプト人ってなんておしゃべり好きでフレンドリーな人種なんだろうって感じました。
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カイロのカフェでシーシャしていたときのこと。
すぐ近くでけんかが始まりました。はいている靴を脱いで投げつけたり、すごい剣幕で怒っています。でもけんかの相手は見えません。まわりにいた何人もの人たちがけんかの当事者を引き離して、仲裁に入ったからです。少し年配の人が、ふたりの間を行ったり来たりして、お互いの言い分を聞いているようでした。

エジプトにいる間、街中でこのような光景をよくみかけました。いつもたくさんの野次馬。でも遠巻きに見ているのではなく、みんな仲裁に入ろうとしているみたい。どうやら、けんかの勝敗は、自分の言い分を主張して周りの野次馬を味方につけた方が勝ち!?のようなのです。

おしゃべり好きで、フレンドリーで、冗談が大好きで、おせっかいな、愛すべきエジプト人。
たった10日間だけの限られた時間で出会ったエジプト人に対して、私が抱いた印象です。


その愛すべきエジプト人のひとり。
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ルクソールの町並みです。女性たちの服装。頭に巻いているスカーフも服装も、ひとりひとりこだわってっていておしゃれなのです。
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ルクソール駅。
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遊園地?
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建物の門扉。
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がんばるロバちゃん。
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何屋さんだろう。
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市場の路地。
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カフェ。
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マーケットの入り口で、なにやら大騒ぎ。
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みんな笑顔、の、ワケは。
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結婚式だったのです。ずらーっと連なる車の列。
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親族を大事にするお国柄なので、結婚式は一大イベントだそうです。何百人もの人を招待しなくてはいけないので大変なんですって。女性陣は車に乗っています。
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マーケットには、いろんなお店がありました。
ここは布屋さん。カラフルな花柄が多かったです。
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スパイス屋さん。
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カフェで休憩。あまーいシャイ(紅茶)を注文しました。
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これから、昨日のお昼間に訪れたカルナック神殿の音と光のショーを見に行くのです。あの美しい神殿がライトアップされた姿。想像するだけで鳥肌が立つほど興奮します。


夜のカルナック神殿です。ライトアップされた羊頭のスフィンクスたちの間を抜け、第一塔門へ向かいます。
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カルナック神殿の音と光のショーは、神殿をスクリーンにして映し出される映像を見ながら、真っ暗な神殿の中を歩いて進んで行きます。ファラオが語り、神官たちの祈りの声が響き渡ります。壮大な歴史物語の中に迷い込んだような演出。
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大列柱室。昼間とは違う幻想的な空間。
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大列柱室の先のオベリスク。
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さらに奥へ進みます。
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クライマックスは聖なる池のそばに作られた観覧席より鑑賞します。神殿に投影された映像が池の水に反射して、さらに幻想的な雰囲気が増します。神殿が石造りだからなのか、音が反響して音響も素晴らしいのです。
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帰り道。
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ちなみにこの日は日本語でのショーで、観客も20人ほどしかいなかったので、誰にも邪魔されることなく静かな夜の神殿を堪能することができました。
ふと入り口を見ると、第2部の開演を待つ人たちがたくさん!第1部でよかった。
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そして夜ご飯。和食だったのですが、、、、、和食?
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気球にはじまり、カルナックの夜のショーまで。
長い、長い、1日。

ベッドに入り目を閉じても、今日見た風景が蘇ってきてとても満ち足りた気分。
昨年の誕生日に、前世占いをしてもらったのですが、2650年前頃エジプトにいたらしいです。そんなことも関係しているのでしょうか。。。

明日は朝から飛行機で移動。ナイル川をさらに南下して、アスワンに向かいます。





1日目 カイロ着!? は こちらから

2日目 美しいアレキサンドリア は こちらから

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから


4日目 ファラオたちが眠る王家の谷へ は こちらから


5日目 エジプトの空~気球に乗る は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-14 23:00 | 5日目 気球に乗る
2009年 04月 13日

4日目 ルクソール〜ファラオが眠る王家の谷 

ルクソールの朝。
ナイル川を眺めながら、中庭で朝ごはん。
小鳥のさえずりが聞こえてきます。のどかな時間。

カイロの南、約600kmにあるルクソールは、昔テーベと呼ばれた中王国、新王国時代の首都として栄えた場所です。クフ王の時代から約1000年後、紀元前1500年〜1000年頃のこと。ナイル川をはさみ、東岸はルクソール神殿やカルナック神殿などがあり、今は市街地として発展しています。西岸は死者の都(ネクロポリス)と呼ばれ、王家の谷や貴族の墓などがあります。

まずは、車で西岸の王家の谷をめざします。
窓から見える風景。

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遠くに、ハトシェプスト女王の葬祭殿が見えてきました。
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ロバで王家の谷に向かう観光客。
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王家の谷に到着しました。
最初に王家の谷の概要を模型で確認します。
現在見つかっている墓は60以上。発見された順にKV1〜60といった番号がつけられています。
かの有名なツタンカーメンの墓はKV62。
透明の樹脂で作られたこの模型。日本人の手によるものだそうです。
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地面の下の、墓の構造がわかる仕組み。
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見つかっている墓のうち、公開されているのは現在20基ほど。調査や修復のためにCLOSEの墓もあるので、入ることのできるのは10数基です。
1枚のチケットで3基の墓に入ることができます。ただし、ツタンカーメンは別料金!
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予習もばっちり、いざカートに乗って出発!と思ったら3分くらいですぐに到着。
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テレビや雑誌でよく見ていた景色が目の前に広がります。
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それにしても、暑いです。今日の気温は43度!!強い日差しが白い岩肌に反射して、目を開けていられないほどです。そんな中でも発掘作業がすすめられていました。
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休憩しながら…
無造作におかれている出土品!
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ツタンカーメンの継母、ネフェルティティの墓、かも!?ザヒ博士の発掘隊による、世紀の大発見が期待される場所。
ネフェルティティはエジプト3大美人に数えられるひとり。幼いツタンカーメンに代わり、実権をにぎっていた権力者。ということは、ネフェルティティの墓が盗掘されずにそのままの状態で発見されたら…
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まあちゃんが、ツタンカーメン墓の内部の説明をしてくれます。ガイドさんは中に一緒に入ることはできないのです。炎天下、帽子をかぶっていても地面の照り返しが痛い…
「まあちゃん、日陰でお願い!」
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ツタンカーメンの墓は1922年、イギリス人考古学者ハワード・カーターにより発見されました。発見された墓のほとんどが盗掘にあっていた中、そのままの状態で発見された奇跡には、わけがありました。歴代の王の名は、カルナック神殿やセティ1世葬祭殿に王名表としてレリーフが刻まれています。盗掘者や考古学者たちはこの王名表を元に発掘をしていたのです。でもツタンカーメン王の名は残されていなかった。

古代エジプトの最盛期である第18王朝時代に信仰されたいた神はアメン神。ところが、ツタンカーメンの父であるアメンホテプ4世は、力を持ちすぎた神官たちから決別するため、また理想郷をつくるため、都をアマルナに移し、アテン神を唯一の神とする史上初の一神教革命を断行します。そして自らの名をアクエンアテンと改名するのです。ツタンカーメンも生まれたときは“ツタンカーテン”と呼ばれていました。

でも、この宗教改革は結果的に失敗に終わりました。そしてのちにこの宗教改革に関連した王たちの名は歴史から消されてしまったのです。ただ、王名表にその名が刻まれていなかったことが幸いし、盗掘者たちに見つかることなく、3400年前のそのままの姿を私たちに見せてくれることとなったのです。

現在、ツタンカーメン墓には、ツタンカーメンのミイラが展示してあります。かの有名な黄金のマスクや副葬品などはカイロにある考古学博物館に保管、展示されています。

墓の内部はきれいな壁画が色鮮やかに残されていました。3000年以上前のものとは思えない美しさ。墓自体はそれほど広くなくこじんまりしているのは、やはり若くして突然亡くなってしまったからでしょうか。


それから続いて3基のお墓に入りました。
KV14 Tausert/Setnakht、KV15 Sety 2世、KV47 Siptah
どのお墓も地表からは想像もつかないほど、地底に長く伸び、その壁面は色鮮やかなヒエログリフや壁画で彩られていました。内部はとても涼しくて快適です。自分が今、砂漠の真下にいることをすっかり忘れてしまうほど。
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まあちゃんの解説によれば、壁画の鮮やかな色は、顔料に卵をまぜてつくったものだそうです。卵は水と油を乳化させる働きがあるらしいですね。
お墓の内部を写真に残せないのは残念ですが、やはり実際にあの場所に立って、五感で感じてこそ味わえる感動を、ぜひ現地で!

とはいえ、その時はあまりの暑さとまぶしさに、意識は朦朧としていて記憶がところどころ飛んでいます。こうやって日記を書きながら、どのお墓に入ったんだっけと、地図をにらみながら必死で思い返してやっとのこと書き上げた次第。もし暑い時期、王家の谷に行かれることがあったら、帽子はもちろん、サングラスも必携です!


ゆっけもここ掘れワンワン。発掘調査中。
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次はハトシェプスト女王葬祭殿へ。
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ハトシェプスト女王は紀元前1490〜1468年頃の女王。トトメス3世の摂政として実権を握り、やがてみずからファラオを名乗ります。付け髭をつけ、男装をしていたといわれている彼女。その治世は戦争ではなく貿易でエジプトを繁栄させた平和な時代。葬祭殿の壁画にもその様子が描かれています。
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ハトシェプストに実権を握られていたトトメス3世は、その後ファラオとして自立し、17回のアジア遠征を行うなど領土を広げ、のちにエジプトのナポレオンと呼ばれるように。そしてハトシェプストを憎んでいたのか、葬祭殿に描かれていたハトシェプストの像や名前をすべて削り取ってしまったのです。
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これはハトホル女神です。
ハトホルは、新たな命をはぐくむ生の女神であると同時に、死の女神でもあります。
時には若く美しい恋人、時には慈愛に満ちた母としての姿を見せるハトホル女神は、ある意味、理想的な女性の象徴でもあります。男装の女王であったハトシェプストの葬祭殿にこの女神の礼拝堂がある、なにか特別神聖な場所のように感じます。
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ハトシェプストの葬祭殿で、暑さとまぶしさでとうとうダウンしてしまいました。軽い熱中症。しばらく観光を中断して日陰で休ませてもらってから、メムノン巨像を見に行きましたが、頭がまっしろでほとんど記憶なし。。。
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いったん、ルクソールの市街地にもどり、お昼ご飯を食べることにしました。メニューはエジプトの名物料理、鳩の丸焼き、ハマム。
St.Georgeホテルのイタリアンレストランで頂きました。
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メインよりも美味しかった!のが、前菜の冷製トマトスープ。すーっと体に染みこんでいく感じ。一気に元気を取り戻しました。
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ランチの途中、まあちゃんに一本の電話がかかってきました。
いつもは大声で、まるで怒っているかのように聞こえるエジプト人の会話。なのに、急に小声になって、こころなしか背中を丸めて小さくなって会話しています。そして携帯電話を私に渡すのです。

「カズコサンカラ、オデンワデス。」

ん?かずこさんってだれ?

電話の相手は、カイロに到着した夜、不安いっぱいでヘルプコールした方でした。どうやらかずこさんは、まあちゃんの旅行会社の社長さんらしく、初日に迷惑をかけたので、ツアースケジュールにない場所で行きたいところがあれば案内させますので、とお電話くださったのでした。

どうりで、まあちゃんの声がちっちゃくなるはずだ。たぶん社長さんに怒られちゃったんだね。

そして。
ルクソールでどうしてもやりたかったこと、をお願いしてみました。
それは気球に乗って、ナイル川や、街や、遺跡を空から眺めること。

では明日の朝、気球に乗れるかどうか手配してみます、とのお返事。

しばらくしてかずこさんからお電話をいただきました。
「明日の朝、バルーンツアーを手配しました。ホテルに車がピックアップしに行きますが、トラブルが多いので、ちゃんと車に乗れるように、うちのガイド(まあちゃんのこと)を付き添わせますので。」

ピックアップは朝の5時半。ほんとならゆっくり寝ていられるところなのに、ごめんね、まあちゃん。
お金を払ってでも乗りたかったバルーン。ひとり90ドルもするのに、ただで乗れることになっちゃった。災い転じて福となす!ラッキー★


さっきまでの体調不良はどこへやら。おいしいランチとラッキーなできごとに、すっかり気をよくして次の観光地、東岸のカルナック神殿へ。
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カルナック神殿は紀元前1600年頃より、2000年にも渡り増改築が繰り返されてきた、巨大な神殿。
スフィンクスが並ぶ大参道、大きな塔門、大列柱室、天高くそびえるオベリスク…
何もかもスケールが大きくて圧倒されます。

羊頭のスフィンクスが並ぶ参道。昔は3kmに渡って続いていたそうです。
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これは中庭にあったツタンカーメンのスフィンクス。
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そして、第二塔門を抜けた先に、ラメセス2世が作った大列柱室。高さ20メートル、134本の柱が立ち並ぶ様は圧巻としかいいようがありません。右を見ても左を見ても上を見ても、柱、柱、柱。
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神殿の中は、石の放つ力なのでしょうか、空気が澄んでいるような気がします。大きな柱の下に座っていると、時間がゆったりと流れて、不思議とこころが落ち着きます。一日中、ここでのんびりしていたい。

当時は天井もあり、その上に神官が住んでいたとか。
彩色も残っています。
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レリーフの仕様もいろいろ。時代によって違うのでしょうか。
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大列柱室を抜け、第三塔門の先にはトトメス1世のオベリスク。
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ミイラ台でのお約束。この旅3回目。ゆっけぐるみミイラに。
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次はルクソール神殿へ。
ルクソール神殿は、カルナック神殿の付属神殿として作られたもので、カルナック神殿に比べて少し小さめ。
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そして、ここにもラムセス2世!
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ここで見たかったのが、ツタンカーメンとその妻アンケセナーメンの像。
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後ろにまわると、アンケセナーメンの手がツタンカーメンの背中に。このふたりの像は仲むつまじい姿のものが多いのです。幼くして王の座についたツタンカーメンとアンケセナーメンはお飾りも同然。大人たちの権力争いに翻弄されながらも、ふたりは愛をはぐくんでいたのでしょう。
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ツタンカーメンの像。
いろいろなファラオの像がありますが、お顔を見れば誰の像がだんだんわかるようになってきました。どのファラオも神格化されて同じ顔になっているのではなく、ちゃんと個人を再現しているように思えます。ツタンカーメンは男前だ!
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神殿の一角になぜかモスクが。まあちゃんの解説によると、このモスクが建設された当時、ルクソール神殿は砂に埋もれていて、その存在に気づいていなかったとのこと。建てた後で、その下に遺跡が発掘されたのです。でも今では遺跡の一部のように融合しています。長い歴史を感じます。
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歴史を感じるといえば。
ヒエログリフの上から描かれたキリスト教の壁画もありました。キリスト教が入ってきた当時、ここは教会としても使われていたのです。
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ある部屋はのちに、屠殺場として使われていました。壁に残る黒いしみは動物たちの血。
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今日の観光はここまで。
ホテルに戻って夕食です。

ルクソールでのホテルはリゾート感あふれる造りのシュタイゲンベルガー・ナイル・パレス。最高級ランクのホテルですが、親しみやすいというか、田舎な感じというか…肩肘はらず滞在できる感じです。ヨーロッパの方が多く宿泊されています。暑い日中は観光などせず、ホテルでゆっくりというスタイルなのでしょう、プールも大賑わい。
明日の午後は自由行動なので、プールに入ってのんびりしよう。
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ホテルの部屋からのナイルビュー。
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夕食はホテルのビュッフェ。
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おじさんがバイオリンを弾きながらテーブルをまわっています。なぜかひたすらゴッドファーザー愛のテーマ。
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これはビレルというノンアルコールビール。発泡酒なんてビールじゃないというほど、ビールが大好きな旦那様がビールと間違えた飲みもの。
エジプトという国に、酔っているのでしょう、きっと。
毎日が刺激的すぎます。
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シュタイゲンベルガー・ナイル・パレス(ニール・バラス)
Shaari' Khalid lbn Walid
tel (095)2366999
http://www.steigenberger.com
S 170〜200US$ W 220〜250US$


5日目 エジプトの空〜気球に乗る は こちらから





1日目 カイロ着!? は こちらから

2日目 美しいアレキサンドリア は こちらから

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-13 00:00 | 4日目 ファラオが眠る王家の谷
2009年 04月 12日

3日目 ピラミッド三昧の1日

今日も早起きです。ワケは1日300人限定のクフ王のピラミッドの中に入るため。チケットは先着順の販売なのです。チケット売り場は朝の8時から開きます。
8時前、チケット売り場には人だかりができています。ガイドのまあちゃんは、130kgの巨体にも関わらず、するすると人混みをかきわけて
「ココニ、ナランデクダサイ」と私たちに指示すると、自分は
「ワタシワ、ホカノピラミッドノチケットヲカッテキマス」とまたもや人混みの中に消えていきます。
迅速な動き。。。

初日、ありえないミスを犯してしまったまあちゃんでしたが、エジプトを去る日には別れが辛くなるほどいいガイドさんで、このエジプト旅行がとてもとても楽しい旅になったのは、ひとえにまあちゃんのおかげといってもいいほどだったのです。

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チケットを無事に入手して、ピラミッドへ。エジプトの遺跡に入場するときは必ずといっていいほど、手荷物検査を受けなくてはなりません。X線で中身を見られてしまうあの機械です。そして観光バスの荷物は犬がチェック!

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手荷物検査を無事にパスして、ピラミッドへ歩いて近づいていきます。

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真下まで来ました。

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ひとつの石が、私の背丈ほどもあります。見上げるとはるかに頂上がかすんで見えるほど。

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まあちゃんが、ピラミッドの大きさや構造を説明してくれます。

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「クフ王のピラミッドは、今から約4000年前に作られました。高さ146m、底辺の一辺の長さ230mです。使われた石は約230万個です。石はアスワンから船で運びました。もともとは白い化粧岩で覆われていましたが、地震と風により壊れてしまいました。」
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ピラミッドの中には盗掘用に開けられた穴から入ります。上の方に見えるのが本来の入り口。
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思ったよりも狭い通路。中から出てくる人とすれ違うのがやっとという感じです。中腰で狭い上昇通路をのぼっていくと、大回廊へとつながっていました。さらに大回廊を進んだ先には天井の高い王の間が。通路にも天井にも壁画があるわけでもなく、殺風景な感じなのですが、石の表面はつるつるに磨かれていて、石と石はぴったりと合わさっていて隙間がありません。通風口はあるのですが、空気はもわっと生あたたかくよどんでいます。声はそのよどんだ空気を伝って、石の壁で反響し、上へ上へとのぼっていく感じ。
王の間の上には重量軽減の間と呼ばれている5層構造の部屋があり、そこへ上るための穴は部屋の上部にあるらしいのですが、天井が高く、暗くて見えませんでした。

テレビで見ていたピラミッド。実際にここへ来るまでは、現代の技術をもってすれば内部の調査なんかすぐでしょう、どうしてやらないの?と軽く考えていましたが、このスケール感と圧倒的な重量感を肌で感じるとそんな浅はかな考えはふっとんでしまいました。

巨大な石に守られて、やはりファラオはここに眠っているのでしょうか。

十分に内部を堪能し、もと来た道を引き返します。
上昇通路を抜け、平坦な場所まで戻ってくると、出口とは別の方向にも抜け穴が見えます。柵がしてあって係員らしき男の人が立っています。のぞこうとすると

「ジャパニーズ?ウェイトミニット。」と声をかけられました。
あー、やっぱりだめなんだと思いきや、後ろから来る観光客を「ハリーアップ!ハリーアップ!」と出口の方へ急がせるのです。そして人が途切れたところで、
「ワンミニッツ、オケー?」と柵を開けて入れてくれたのです。

そこは、盗掘用の穴(現在出入り口として使われている穴)ではなく、本来の出入り口へ続く通路でした。15メートルくらい先でしょうか?見上げると、通路の上の方から四角い窓のように外の光が差し込んでいました。
「ジャパニーズ、フィニッシュ。」の声で元の通路に戻る途中、そっと1ドル札を手渡しました。さりげなく渡し、さりげなく受け取る。エジプトでの初バクシーシ。

バクシーシとは、イスラム教で「喜捨」を意味する習慣で、助け合いの精神からきているものです。チップとは少し意味が違うようなのですが、何かとバクシーシを要求されます。ピラミッドを守る警官ですら、隙あらば「こっちへ来い、写真を撮ってあげる」と話しかけて来るぐらい。もちろんバクシーシ狙い。元々の意味がねじまげられて悪用されているようです。

ピラミッド内部の探検は、思っていたよりもけっこうな運動でした。ひざがガクガク!


次は『太陽の船博物館』へ。ここはツアースケジュールになかったのですが、まあちゃんに行きたいとお願いすると「イイデスヨ。ゼッンゼンダイジョーブデス」とオッケーが。一緒に中を案内してくれました。
「ゼッンゼンダイジョーブデス」はまあちゃんの口癖。けっこうわがまま言わせていただきましたが、いつも「ゼッンゼンダイジョーブデス」ありがとう、まあちゃん!

太陽の船博物館は発見された場所の上に建てられています。

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博物館の中に入るときは、靴の上からこれをはきます。

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1954年に発見されたクフ王の船と考えられている木造船。死後のクフ王ガこの船に乗って天空を旅すると考えられています。この状態で砂に埋まっていたのではなく、バラバラの状態で発見。数万というパーツを組み上げるのに14年もかかったそう。長さ43m。

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太陽の船博物館を後にして、今度は少し離れた位置からピラミッドを見てみます。

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ここでらくだに乗せてもらいました。

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意外に背が高いです。

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変顔。

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次は、あの有名なスフィンクスに会いに行きます。

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ギザのカフラー王のスフィンクス。ネメスというファラオを表す頭巾をかぶった頭部にライオンの体をしています。鼻がなくなっているのはナポレオンが試射の的に使ったからという説も。もともとあったあごひげは今は大英博物館に保管されているそうです。返還交渉中!?


ゆっけぐるみもご挨拶。

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後ろ姿。長いしっぽがありました。

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スフィンクスの視線の先には、ケンタッキーとピザハット。

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ギザを後にして、屈折ピラミッド・赤のピラミッドがあるダハシュールへと向かいます。まずはおなかがすいたので昼食を食べにレストランへ。
駐車場に止めてあるバスの下に潜り込むスフィンクス!?

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今日のお昼はミックスグリル。なかなかスパイシーで美味しかったです。

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ねこにお肉を狙われる。この猫、英語がわかるみたい。“What's your name?”で必ず振り向くの。

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ダフシュールまでは、車で30分くらい。水路沿いの道をゆきます。

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赤のピラミッドは紀元前2600年頃、クフ王の父にあたるスネフェル王により建造されたもの。鉄分の多い石灰岩が使われているため赤く見えます。一辺の長さは219m。高さは105m。
ピラミッドの中央に入り口らしき穴が見えます。

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穴があったら入りたい!スケジュールにはないピラミッドの中の探検をまあちゃんにお願いしてみると、もちろん「イイデスヨ。ゼッンゼンダイジョーブデス!」さあ、行きますよ!

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まずはピラミッドの中腹まで足場の悪い階段を28mの高さまで登ります。後ろを振り返ると転げ落ちそうなので、足下だけを見てひたすら登ります。

入り口でチケットを渡して内部へ。

クフ王のピラミッドとは逆に下降通路。長さはなんと60m!かなり急なので両手でてすりを持って進みます。

内部には3つの部屋がありました。壁と天井は巨大な岩で作られていて、上へ行くにしたがって少しずつ岩がせりだしている、もち送りと呼ばれる構造になっています。第一の部屋のすみに次の部屋へつながる穴が!クフ王のピラミッドに比べてこちらには観光客がほとんどいなかったので、インディジョーンズ気分で探検!

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次の部屋には上へのぼる木製の階段。蜘蛛の巣のようにほこりがたまり、ぎしぎしときしみます。

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ピラミッドの内部は暗く、持って行った懐中電灯が大活躍。持ち送り構造の天井を照らしてみると…

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暗いピラミッドの中でふたりっきり。でもこわいというより、わくわくする気分が勝っています。ピラミッドは何のためにつくられたのか?墓?儀式用?考えても謎が深まるばかり。だからこそ、こんなにも人を惹きつけるのでしょうね。
そろそろ、帰らなくては。ただ、ピラミッドから脱出するにはあの長い通路を上らなければならないのです。。。
60mの狭くて急な坂道を中腰で登ります。出口までが遠い遠い。最後は四つん這いになってよじ登る。外に出てもまっすぐに立てないほど、膝がガクガクしています。

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でもがんばったごほうびが。ピラミッドの上から見るすばらしい風景。

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ダフシュールには赤のピラミッドともうひとつ、同じくスネフェル王が作った屈折ピラミッドがあります。高さ105mのちょうど真ん中辺りで角度が変わっているので屈折ピラミッドと呼ばれているのです。化粧岩が残っているので近くで見たかったのですが、残念ながら遠くから眺めるのみ。

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ダフシュールを後にして、今度は車でメンフィスに向かいます。メンフィスはエジプト古王国時代の最初の都だった場所。ここにはエジプトの第19王朝のファラオ、ラムセス2世の巨像があります。
ラムセス2世は平均寿命35〜40才の時代において90才頃まで生き、平均身長160〜165cmの時代に180cmを超えていた、ファラオの中のファラオと呼ばれる人物。建築王の異名を持ち、現存する遺跡の7割は彼が作ったものだそうです。タイムマシンか何かで未来から来たのかも!?

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建物を出ると広場の真ん中にアラバスター(大理石)製のスフィンクスがあります。ギザのスフィンクスと比べてこちらは鼻もひげもあり、端正な顔立ちをしています。

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これはミイラを作った台。またもやゆっけぐるみミイラになる。

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サイドにはミイラの神様アヌビス神。一応お仲間(ご先祖様?)なのでごあいさつを。

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次はサッカーラへと向かいます。途中、絨緞をつくる工場へ。色とりどりのシルクやウールを使ってつくる絨緞。すべて手作業で作られています。写真はTHE エジプトという柄ですが、繊細で美しい柄もたくさんあって、ほんとにほしかったのだけど、小さいサイズですらどうやって日本に持って帰ればいいのか、、、で断念。

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サッカーラにはジョセル王がつくった世界最古といわれる階段ピラミッドがあります。紀元前2650年頃、ということは今から4650年も前ということ。ため息の出るほど長い時代を経て、今、目の前に、と思うと感慨ひとしおです。
このピラミッドの周辺は、ピラミッド・コンプレックスといって神殿や葬祭殿などの建物がまとまっています。多くは発掘途中だったり、修復中だったりしますが、比較的きれいな状態で残っているのでかなり見応えあり。
もともと、建物を囲むように、東西に277m、南北に545mの長方形の周壁があったのですが、現在は入り口部分のみ復元されています。高さ10mの高い壁。入り口の向こうには左右にそれぞれ20本の柱が並んでいるのが見えます。

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その柱廊を通り抜けると、

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階段ピラミッド。
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発掘途中?
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周壁の跡らしき上にはロバの姿が。
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登ってみます。ロバ、可愛い!
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このピラミッド・コンプレックスは、ジョセル王の宰相であり建築と医学の神として崇拝されたイムンホテプが設計し、建築の指揮をとったとされています。彼の墓はまだ見つかっておらず、このサッカラのどこかに眠っていると考えられています。見つかれば世紀の大発見!この広大な砂漠のどこかに…。
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階段ピラミッドには人なつっこいわんこたちも住み着いています。ピンと立った耳と切れ長の目。アヌビス神の生まれ変わり?
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ピラミッド散策はここまで。車でカイロに戻ります。途中出会った山羊の群れ。
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タイル屋さん。
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まあちゃんの携帯。アラビア語の表記が。
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車中でいろんな話をしました。イスラム教徒のまあちゃん、お酒は一切飲みません。その代わりに食事の後にはシーシャで一服。街を車で走っていると、家の軒先やカフェでみんなプカプカやっています。まあちゃんも家でお父さんと一緒に食後シーシャしているそう。まあちゃん家は30人を超える大家族。ご両親と弟家族とまあちゃんの家族と、、、みんな一緒に暮らしているんですって。
イスラム教徒は毎日5回お祈りをします。朝が早いので7時頃から仕事をして2時には終わり、後は親戚の家を訪れてみんなで過ごすのが日課だそうです。休日は友達と出かけたり、次の日も休みの場合は寝ないで遊ぶと言ってました。でもノンアルコールなので、カフェでシーシャしながらトランプしたりゲームするのが一般的らしい。。。

カイロに着いて、夕食までまだ時間があったので、まあちゃんにシーシャ(水たばこ)やりたいと言ってみました。もちろん「ダイジョーブデス!」運転手さんの地元らしく、細い道を行ったり来たり、私たちのために小綺麗なカフェ(外国人が入っても大丈夫そうなところ)を探してくれました。

これがシーシャです。
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シーシャにはいろんなフレーバーがあって、まあちゃんオススメのリンゴにしてみました。
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注文すると炭に火をつけて、フレーバーの上に置いて、セッティングしてテーブルに持ってきてくれます。シャイ(あまーい紅茶)を飲みながらシーシャするのが定番。
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そして、ふかす。まあちゃんの見本。
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これが結構肺活量が必要で、なかなかうまくできない。むせて咳き込んだり、ゆっくり味わうまでには至らず、、、でした。でも吸っている本人だけではなく、まわりも甘いいい香りに包まれるのでとってもいい気持ちになれます。水のフィルターを通すので体にもそんなに悪くないし、スモーカーの義父へのお土産はこれに決まり!タバコやめられるかな?

そんなこんなで1時間ほど、まあちゃんと運転手さんと一緒にカフェでのんびりした後(カフェ代はまあちゃんがおごってくれた★)夕食の場所へ。
相変わらずカイロの街は砂埃とクラクションの嵐。道には信号がなく、車線もまったく無視して、車間距離もほとんどなく、とにかく猛スピードで隙間に突っ込んでゆくので、常にクラクションは鳴らしっぱなし。よく事故しないなあと、運転手さんを尊敬のまなざしで見る。
それにもましてすごいのは、そんな車の中を平気で人々が横断してゆく。。。大阪在住の私でもカイロの道を横断するのは無理かもしれない。
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日も暮れてきました。ピラミッドに沈む夕日。
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今日のレストランはナイル川に浮かぶ船上レストラン。わ、ドレスコードありそうなとこなのに、旦那さん短パンはいてる!!
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窓から見える景色。カイロはほんとに大都会です。
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ファルーカ(帆掛け船)が行き交います。
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お料理はイタリアン。味はご想像におまかせします。
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デザートはエジプトの伝統的なお菓子バスブーサ。セモリナ粉で作った蜂蜜漬けのあま〜いお菓子。一個でギブアップ。
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このあと、飛行機でルクソールへ。明日は王家の谷、カルナック神殿… ピラミッドの興奮も冷めやらぬまま、ツタンカーメンのミイラにご対面します。


4日目 ファラオたちが眠る王家の谷へ は こちらから




1日目 カイロ着!? は こちらから

2日目 美しいアレキサンドリア は こちらから

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから

5日目 エジプトの空~気球に乗る は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-12 23:00 | 3日目 ピラミッド三昧
2009年 04月 11日

2日目 地中海の街 アレキサンドリアへ

朝、まあちゃんの予告通り、6時のモーニングコールで目が覚めました。普段はいつまでもおふとんに入っていたい方なのですが、旅行中は違います。3時間しか寝ていないのにも関わらず、すっきりと起床。

ホテルの分厚いカーテンを開けると、そこには、ギザの三大ピラミッドが!

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おぉぉぉっ、エジプトだ!ピラミッドってカイロの街のすぐそばにあるんです。というか、ピラミッドを囲むように街が発展してきたのですね。
早く行きたい!近くで見たい!という気持ちを抑えて(ピラミッド探検は明日!)モーニングを食べに部屋を出ました。

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ホテルのビュッフェ。おなかがすいていたので、いっぱいとっちゃいました。


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朝ごはんをしっかり食べたら、アレキサンドリアへ出発です。
ロビーには、まあちゃんが、今日はちゃんと迎えに来てくれていました。

地中海に面したアレキサンドリアはカイロに次ぐエジプト第2の都市。紀元前4世紀、アレクサンドロス大王によって建設された街です。その後、紀元前30年にエジプト最後の女王クレオパトラの自害により、プトレマイオス朝は滅亡しローマ帝国の支配下に入ります。

クレオパトラの宮殿は海底に沈んだまま。どんなに壮麗で素晴らしい宮殿だったのでしょう。そんなことを考えながら車に揺られること約3時間。

アレキサンドリアへ向かう車。カラフルな塗装が多かったです。

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途中で休憩。サービスエリアもキッチュでカラフル。

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これは鳩小屋。鳩はエジプトではポピュラーな食べ物です。

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アレキサンドリアの街に入りました。アラビア語の看板。読めません。。。

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この日のメインは『アレキサンドリア国立博物館』です。1926年に建てられた宮殿を改築した博物館。展示品はそれほど多くないのですが、海底からの発掘物はとても見応えがあります。

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これはアロマポット。

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これはワインの壺。土に埋めて使っていたそう。

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アヌビス神。ミイラ作りの神様です。

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ミイラを入れる木製の棺。

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ガラスではなく水晶のグラス。

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戦いに使った?盾。

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アラビア語で書かれたキリスト教の聖書。

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博物館を堪能した後は、車で次の場所へ。メインの通りから裏通りへ入ると、そこで暮らす人々の生活が見えてきました。

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アレキサンドリアのタクシーは黄色と黒のツートンカラー。

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次の観光地は『コームッシュアーファのカタコンベ』。1900年頃、ロバが穴に落っこちたことで発見されたという場所。井戸みたいな入り口がぽつんと開いていて、そこから中に入ると、螺旋階段でどんどん地下深くへ。元々貴族の墓だったものが3世紀以降一般の共同墓地となったもの。いくつもの小部屋に分かれていて、地下とは思えない広さです。残念ながら写真はNGでした。


これは入り口付近に置いてあった石の棺。

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そこから北へ車で10分ほど行くと少し小高い丘になった場所に、1本だけ柱が立っています。これが『ポンペイの柱』。ローマ皇帝ディオクレティアヌス帝が建てた図書館の柱。高さ約27m、継ぎ目なし!の花崗岩でできています。もともとはこの柱は400本ほどあったらしいけど、今はその柱はどこに???

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下の方の赤い服を着ているのが私です。大きさ伝わります?

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地下には教会があったらしい。入ることもできます。エジプトって地下好きなんだね。

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そしてお昼ごはん。ここのレストランでは魚介類がガラスケースに入っていて、好きなものを選んで調理してもらうみたいですが、私たちのはすでに決まってました。まずは焼きたてのアエーシ(ピタパン)と数種類のディップ(ゴマのペーストや焼きなすのペーストなど、いろいろ。どれも少し酸味が効いていて美味しいです)でメインディッシュを待ちます。

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メインはお魚。なぜかサーブされたのはこの向きでした。ハーブとオリーブオイルがきいていて美味しいです。アラブ料理というより、地中海料理?なのかな。付け合わせのごはんはサヤーディヤと呼ばれる味付けご飯です。

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そして、窓から見える素晴らしい景色。この海のどこかにクレオパトラの宮殿が。最近テレビでよくみかけるエジプト考古学庁長官、ザヒ博士によると、クレオパトラの墓はここから西に50kmにあるタップ・オシリス・マグナにあるという(発掘途中)。そこにも行ってみたいとまあちゃんにお願いしてみたけれど、遠いから無理ですとの答えでした。残念!

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食事の後、今度は『カーイトゥーベーイの要塞』へ。この要塞は比較的新しく、15世紀マムルーク朝のスルタン、アシュラフ・カーイトゥベーイにより建てられた堅固な要塞です。青い空に白い石造りの建物が美しい。

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ここから煮えたぎった油を敵めがけてかけたらしいです。

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ここまでで、アレキサンドリア観光は終了です。もっと時間に余裕があれば1泊してゆっくりと海に沈む夕日を眺めたり、海辺を散歩してみたかった。もういちど訪れたい街です。

帰り道、さすがに前日の睡眠不足もあってか車の中でぐっすり眠ってしまい、気がつくとクラクションと砂煙の舞うカイロに着いていました。昨日はバタバタしていてどんなホテルか見る余裕もなかったのだけど、改めて見るとすごく素敵なホテルです。

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メリディアン・ピラミッズ(ミルディヤーン)
Midaan il-Remaaya Alexandria Rd.
日本の予約先 0120-09-4040
http://www.starwoodhotels.com
S 180〜210US$ W 210〜240US$
税+サービス24%別途

夕食はホテルのビュッフェにて。昨日ハプニングに巻き込まれたご夫妻とご一緒させていただきました。お孫さんもいらっしゃるというおふたりでしたが、おふたりで海外旅行によく行かれるそうで、なかでもアメリカのナイアガラの滝が素晴らしく、自然の美しさにかなうものはないねとのお話が印象的でした。

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そして素敵だったのは、ブランドもので、いかにも!というファッションではなく、上品な輝きのアクセサリーをつけられていたこと。海外旅行というと斜めがけカバンを肌身離さず、アクセサリーなんてもってのほかみたいなファッションの日本人が多い中、さりげなく上品なおしゃれができるのってかっこよかったです。次回からは、私も見習おうと思いました。

明日は、今回の旅のメインイベント、ピラミッド観光です。興奮して眠れないかも。。。

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから



1日目 カイロ着!? は こちらから

2日目 美しいアレキサンドリア は こちらから

4日目 ファラオたちが眠る王家の谷へ は こちらから

5日目 エジプトの空~気球に乗る は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-11 23:00 | 2日目 美しいアレキサンドリア
2009年 04月 10日

1日目 いざ、エジプトへ。

灼熱の大地。どこまでも続く砂漠。古代エジプトの文明…

1996年に翻訳された、グラハム ハンコック著「神々の指紋」を読んで以来、エジプトは憧れの地でした。5000年以上も前に作られたピラミッドのミステリー。考えただけでこころがワクワクします。

エジプトに行こうと決めたのは3ヶ月前。行きたいところはたくさんあります。ギザの3大ピラミッド、太陽の船博物館、エジプト考古学博物館、ルクソール神殿、アブシンベル神殿…

調べていくと、遺跡はナイル沿いに点在していて、移動がけっこう大変そうです。アラビア語もまったく読めそうにないし、効率よく遺跡を回るにはフリーで行くよりも、ツアーに参加した方がよいと判断し、旅行会社のパンフレットを集めてまわりました。

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ちょうど4月はショルダーシーズンにあたり、気温もそれほど高すぎず、観光するにはなかなかのコンディションのよう。旅行代金も8日間〜10日間のツアーで、安いものは16万円くらいから50万円までと幅広く、ツアー内容も様々です。同じピラミッド観光でも、近くから見るだけなのか、中に入ることができるのか。移動手段、時間は?などなど考慮する点はたくさん。行きたい場所、やりたいことをピックアップして、できるだけたくさんの要望がかなえられているツアーを選びました。

近畿日本ツーリスト ホリディ
「アブシンベルに泊まるエジプト大周遊10日間」
アレキサンドリア、カイロ、ルクソール、アスワン、アブシンベルとナイル川沿いにエジプトをめぐる、文字通りエジプト大周遊の旅。

ツアーが決まれば、今度は持ち物の準備です。ピラミッドの中を探検するのに必要な懐中電灯。高精度な単眼鏡。強い日差しをさえぎるための帽子。軽くて動きやすいくつとカーゴパンツ。愛用のEOS Kiss と昔使っていたフイルム一眼、念のために使い捨てカメラ。移動中に読むための本『ロゼッタストーン解読』。それから、ガイドさんへのお土産。これで準備は万端です!

出発1週間前。旅行会社から連絡がありました。ラッキーなことに、わたしたちしか申し込みがなく、10日間、専属の現地ツアーガイド付きのふたり旅になったとのこと。やった!


いよいよ。
4月10日、金曜日の朝。南海ラピートに乗って関空へと向かいます。

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搭乗機は、14:15分発、エジプト航空MS-963便。ホルス神のシンボルがかっこいい!

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お決まりの機内食撮影。イスラム教徒が多いので、エジプト航空ではお酒は一切出ません。持ち込みは自由です。

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ルクソール到着。一緒に乗っていたほとんどの日本人観光客はここで降りていきます。カイロ直行だと思い込んでいたので、かなり不安になりました。1時間ほど機内待機した後、カイロに向けて再度離陸。

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カイロの夜景が見えてきました。到着予定時間は現地時間の23時15分です。

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カイロ空港にはガイドさんが迎えに来てくれているはずです。13時間のフライトの後で、クタクタ。早くホテルでゆっくりしたい!

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なのに!私たちを迎えてくれるはずのガイドさんがいないのです。時間は夜の11時半。同乗していた他のツアー客たちは、次々と空港からいなくなっていき、気づくと私たちふたりだけが深夜の空港にぽつんと取り残されていました。

どうしよう。。。電話をかけようにもエジプトの通貨もテレホンカードもない。。。
途方にくれていたところ、同じ飛行機でカイロに着いた他の日本人の方が携帯電話を貸してくださったのです。ツアーパンフレットに書かれていた<事故の際の夜間緊急連絡先>に電話。

「あの、迎えのガイドさんが来ないのですが…」
「え、そうですか?すぐにスタッフを向かわせますので、しばらくそこで待っていてください」

日本語での応対にほっとしつつも、いつ来るともしれないスタッフを知らない場所で待っている心細さ。カイロは思ったよりも寒くコートが必要なくらいです。まわりは銃をかまえた警備員やら、タクシーに乗れと行ってくる胡散臭い(みんな悪い人に見えるよ)運転手などに囲まれて、不安でいっぱいになりました。

それから30分後、息を切らせてふたりのエジプト人スタッフが現れました。
「I'm sorry.KNT,Holiday. same name.」
英語しか話せないスタッフの言うことには、同じ近畿日本ツーリストのホリディでのツアー客で、同じ名前のふたり組をガイドが間違えて連れて行ってしまったとのこと。そういえば、さっき携帯を貸してくれた方もホリディのツアーで、6人のはずがあと2人がまだ来ないと言ってたけど、その人たちと間違えたの?でも名前が違ってたし、ありえない!

そんなありえないミスを犯したわたしたちのガイドを待つ間、エジプト人スタッフは本当に申し訳ないと珈琲をおごってくれたり、いろいろと気を遣ってくれたので、気分はすっかりよくなりハプニングを楽しむ余裕も出てきました。

そして現れた私たちのガイド。

「ハジメマシテ。ワタシノナマエワ、マヘロデス。マアチャントヨンデクダサイ。」

身長180センチ、体重130キロ。からだに似合わない高い声。ホテルへと向かう車の中で、へらへらと笑いながら自己紹介。「もぉー、まあちゃん!」なんだか怒るよりも笑ってしまう強烈なキャラクターです。そして、車の座席の後ろには、間違えて連れていかれたおふたりが。こちらは苦笑いです。さっきも同じ自己紹介を聞いたのでしょう。

「大変でしたねえ。」
「ほんとですよ。もうホテルの前まで行ってたのに、なんの説明もないままUターンですよ。同じホテルならそこで降ろしてくれたらよかったのに。」

私たちもさんざんですが、ほんとにご愁傷様です。

そんなこんなで、予定よりも3時間遅れてホテルに到着。時刻は夜中の3時。

「アシタ7ジ、シュッパツデス。6ジ、モーニングコールシマス。オヤスミナサーイ。」
笑顔で去って行くまあちゃん。明日から10日間、だいじょうぶなのでしょうか。。。

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しばらくすると、ホテルの扉をトントンとたたく音が。ドアを開けてみると空港に迎えに来てくれたスタッフとまあちゃんでした。お詫びにと、空港で支払ったビザ代30ドルとビールを持ってきてくれたのです。

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さあ、早く寝なくては。日本との時差は約6時間。時差ぼけになるほどでもなく、すぐに眠りにつくことができました。明日は地中海に面した、アレキサンドリアに車で向かいます。

2日目 美しいアレキサンドリア はこちらから





1日目 カイロ着!? は こちらから

3日目 ピラミッド三昧 は こちらから

4日目 ファラオたちが眠る王家の谷へ は こちらから

5日目 エジプトの空~気球に乗る は こちらから
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by dogstreet-mario | 2009-04-10 23:00 | 1日目 カイロ着!?